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SPring-8利用者懇談会研究会 |
研究会の名称 環境科学研究会 / Environmental Science 代表者、副代表者 代表者 副代表者 研究会の活動目標・目的 地球温暖化、内分泌攪乱物質による汚染、オゾンホールによる紫外線増加、大気汚染と酸性雨、海の富栄養化、水資源枯渇など、我々は地球規模の環境破壊に直面している。これらの問題は地球と生態系我が国でも21世紀に入り環境に対する意識や関心は高まる一方であり、大学で環境を冠した新しい教育システムが続々と新設され、企業でも積極的に「低環境負荷」「持続可能な生産活動」「環境に優しい」などを意識したものづくりや生産システム・流通システムの改善に取り組むようになった。また、1996年の共用開始以降、SPring-8もまた最新の放射光技術開発の場としてだけでなく、学術利用・産業利用に広範に応用される実験ツールとして普及期に入り、応用研究も多彩になってきた。その中で、エアロゾル・バクテリアなど環境に存在する微小な物質や生物に含まれる微量元素に着目した環境のモニタリングや、エネルギー問題解決のための固体イオン伝導体・燃料電池の開発、CO2, NOx, SOxの削減効率を向上させた触媒活性の発現メカニズムの解明など、環境問題について先駆的な役割を果たしてきた応用研究も少なくない。このようにSPring-8が環境科学や環境問題に貢献する産業にとって重要なツールであることは疑いなく、今後もSPring-8において環境に関連する研究課題はますます増加することは容易に予想される。しかし、現状では、既存の環境科学・材料科学の学問分野の中で放射光ユーザーはまだまだ少数派であり、一方、放射光学会の中でも環境を指向した応用研究が集まり討論する場がほとんど無いため、放射光を利用し環境関連の研究を行う研究者には大きな壁が存在している。 本研究会は、SPring-8で既に行われている、またはこれから新規に課題申請を検討する環境関連の研究者に対して、「環境」をキーワードとして研究討論を行う場を提供し、環境に関連する放射光研究の実験手法や成果に関する情報交換・相互支援の場としての活動を行う。 We are faced with the deterioration of the environment such as global warming, endocrine disruptors, increase in ultraviolet ray, air pollution, acid rain, eutrophication of the sea and so on. The environment has become an important key-word of 21 century in Japan, which is concerned at several scenes, for example, giving a new concept of value for industrial activity and human life and will be spread out into several fields. On the other hands, applications by using SPring-8 have been increasing these days including much of environmental topics, i.e., environmental monitoring by trace elements in small matters such as aerosol and/or bacteria, developments of Ionics and batteries for solutions of energy problem, evaluation of catalyst which decreasing CO2, NOx, SOx, and so on. These topics also have been important to construct sustainable social system, and it is necessary to approach these problems by integrating various disciplines. |