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SPring-8利用者懇談会研究会 |
研究会の名称 金属疲労損傷評価研究会 / Research Group on Fatigue Damage Evaluation in Metals 代表者、副代表者 代表者 副代表者 研究会の活動目標・目的 金属材料の疲労現象が発見されて以来1世紀半以上が経過し,これまで多くの研究が行われてきたが,今なお疲労を主因とした破壊事故が後を絶たない.その原因は,設計者,製造者,使用者が疲労現象に対する認識不足や不注意によることもあるが,疲労寿命が種々の因子の影響を受け,あまりにも複雑な現象であるために,実用機器の疲労寿命を十分な精度で予測することが困難な場合が多いことにも起因している.その解決のためには,疲労のメカニズムの解明とそれに基づく損傷評価法の開発が必要不可欠である.また研究面では,近年,超長寿命疲労が話題となっているが,この場合,内部よりき裂が発生するため,その発生・成長過程の観察が極めて困難であり,いくつかのメカニズムが提案されているが,それらが十分に実証されるには至っていない.金属疲労研究は,金属顕微鏡,電子顕微鏡,原子間力顕微鏡の開発などのように,新たな観察手法が開発されるごとに飛躍的に進歩してきた.これらの手法を駆使して,これまでに多くの研究が行われてきたが,得られる情報にはまだ限界があり,金属材料の疲労損傷を十分な精度で評価し得たとはいえない. そこで,本研究会では,第3世代の大型放射光施設(SPring-8)を活用することによって,従来の方法では困難であった疲労損傷を評価し,産業界の設計力・検査力の向上に寄与することを目的とする. Although many studies have been carried out for about 150 years since the fatigue of metals was recognized, a lot of structures and machine components still failed by the metal fatigue. Some accidents may have come from the lack of knowledge of designer, manufacture and user, however, fatigue failure of machine components and structures still have occurred even if there is no such human error. It means that the mechanism of fatigue is so complicated, and it is affected my many factors. Then, the clarification of the mechanism of fatigue, and the development of fatigue damage evaluation method based on the mechanism are very important. |