大型放射光施設 SPring-8

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小嗣真人研究員ほかが日本金属学会金属組織写真賞において最優秀賞を受賞(トピック)

公開日
2010年03月28日
  • 受賞
(財)高輝度光科学研究センター利用研究促進部門の小嗣真人研究員ほかが日本金属学会金属組織写真賞において最優秀賞を受賞しました。

受賞者:
(財)高輝度光科学研究センター利用研究促進部門研究員 小嗣 真人(こつぎ まさと)
東北大学工学研究科 客員教授 三俣 千春(みつまた ちはる)

小嗣 真人研究員 三俣 千春客員教授
小嗣 真人研究員 三俣 千春客員教授

受賞内容:
金属組織写真賞(日本金属学会主催)は試料・方法・結果などにオリジナリティーがあり、特に高い学術的価値が認められる金属組織写真に対して授与される賞である。(財)高輝度光科学研究センター利用研究促進部門の小嗣真人研究員と東北大学の三俣千春客員教授は、第60回金属組織写真賞顕微鏡関連部門において最優秀賞を受賞しました。今回受賞対象となった研究成果は「光電子顕微鏡による鉄隕石の金属組織と磁区構造の観察」に関するもので、長らく未解明であった鉄隕石の磁気特性を、物質科学の観点からメカニズムの解明を試みた点が高く評価された。研究チームは大型放射光施設SPring-8の軟X線固体分光ビームラインBL25SUと磁性材料ビームラインBL39XUに接続された光電子顕微鏡を用いて、ナノスケールの磁区構造解析を直接的に行った結果、テトラテーナイト (L10型鉄ニッケル規則合金)と呼ばれる鉄隕石特有の鉄ニッケル相に起源することを結論づけた。本研究により見出されたテトラテーナイト相の磁気特性は、省資源・低消費電力の次世代磁気メモリの材料として注目が集中しつつあり、我が国の低炭素社会の実現に繋がるものと期待されます。

なお本作は国際大会であるInternational Metallographic Contest に推薦される

関連リンク
http://apex.ipap.jp/link?APEX/3/013001/


授賞式(2010年3月28日、筑波大学)

授賞式(2010年3月28日、筑波大学)