第14回SPring-8夏の学校
概要
主催: | (公財)高輝度光科学研究センター(JASRI: Japan Synchrotron Radiation Research Institute) (独)理化学研究所、(独)日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門、兵庫県立大学大学院物質理学研究科・生命理学研究科、兵庫県立大学高度産業科学技術研究所、関西学院大学大学院理工学研究科、東京大学放射光連携研究機構、岡山大学、北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 |
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開催日程: | 2014年7月6日(日)- 9日(水) スケジュール |
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開催場所: | SPring-8 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1(播磨科学公園都市) |
ポスター(1.2MB) | チラシ(752KB) | ||
カリキュラム概要: | 講義概要(7科目) 実習概要( |
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レポート提出: | 夏の学校終了後に講座7科目の内2科目、実習2科目の内1科目、合計3科目を選択してレポートを提出して頂きます。 |
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参加費: | 無料(但し宿泊費・交通費・食費は自己負担) | ||||
定員: | 60名程度 | ||||
参加対象: | ■ 大学院修士(博士前期)課程の学生 (人数に余裕があれば学部4年生も受け入れます) ■ 所属大学で放射線業務従事者として教育を受け、登録されていること ■ 主催大学の推薦枠あり*下記参照 |
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参加登録: | 参加登録の申し込みは締切らせて頂きました。 |
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参加登録 受付期間: | 参加登録の申し込みは締切らせて頂きました。 選考結果はご登録頂いたe-mail宛に通知させて頂きます。ご不明な方は下記事務局までご連絡下さい。 |
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参加についての注意点: | *** 参加に際しては必ず所属研究室の教官の許可を得てください *** ① ビームライン実習に参加するためには放射線業務従事者であることが必須です。所属大学で予め教育を受け、登録しておいて下さい。この教育は来所予定日(夏の学校開校日:2014年7月6日)から遡って一年以内に受講している事が必須です。最後の教育から1年以上経過している場合は再教育を受講しておいてください。 ② 夏の学校開催期間中の怪我の補償、物品の損害賠償等に備え参加者は所属大学において学生教育研究災害傷害保険に加入していることが必須です。在籍中の大学窓口でご確認下さい。 ③ 期間中、SPring-8内の宿舎に滞在を希望される場合はツイン(相部屋)になる可能性があります。予めご了承をお願い致します。遠方からお越しの場合は開校日前日からの宿泊をお勧めします。 |
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*主催大学の推薦について: | 主催大学からの推薦については各大学の下記担当教官にお問い合わせください。 ❖ 兵庫県立大学大学院物質理学研究科・生命理学研究科 (科目名:放射光特別実習)>>> 担当:篭島 靖(かごしま やすし) ❖ 兵庫県立大学高度産業科学技術研究所 >>> 担当:天野 壮(あまの しょう) ❖ 関西学院大学大学院理工学研究科(科目名:物理学特殊講義IV) >>> 担当:高橋 功(たかはし いさお) ❖ 岡山大学大学院自然科学研究科(科目名:放射光科学実習) >>> 担当:池田 直(いけだ なおし) ❖ 東京大学放射光連携研究機構 >>> 担当:原田 慈久(はらだ よしひさ) ❖ 北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 >>> 担当:下田 達也(しもだ たつや) 兵庫県立大学大学院物質理学研究科・生命理学研究科(科目名:放射光特別実習)、関西学院大学大学院理工学研究科(科目名:物理学特殊講義IV)、岡山大学大学院自然科学研究科(科目名:放射光科学実習)では、スクール終了後に提出されたレポートを履修単位として認定する際の採点対象とします。 |
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受講証明書: | 校長名での受講証明書の発行が可能です。必要な方は事務局までお申し出ください。 |
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参加者の声: | 第13回(2013年度)の参加者アンケートより |
問い合わせ先
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 研究調整部 SPring-8夏の学校事務局 津田 綾女・吉川史津 |
e-mail:2014summerschool@spring8.or.jp |
TEL: 0791-58-0987, FAX: 0791-58-0988 |
校長からのメッセージ
人類の自然界に対する知識は、観察すること、すなわち、正しく見ることから出発して人類歴史と共に発展してきました。仏教では、正しく見ること(=正見)から、正しく考えること(正思惟)→正しく語ること(正語)→正しい行いをすること(正業)→正しい生活をすること(正命)→正しい努力をすること(正精進)→正見を得る目的を念じ忘れないこと(正念)→正しく清浄な禅定に入ること(正定)に至る、という教えがあり、これが八正道と呼ばれるものです。八正道の手順は、基礎科学の進め方の手順、そして、基礎科学が応用研究に繋がる手順、更には応用研究が製品開発に至り、最終的には人類の福祉と幸福に至るための手順に通じるものがあります。
前置きが長くなりましたが、全ての出発は「正見」、まさしく、ここに放射光科学の意義があります。放射光は原子分子の構造や電子状態を精緻に観察することのできる「光」であり、物質内部を正しく見る(正見)ことができる、物質科学における必須なツールです。エネルギー・環境科学、情報科学、生命科学、医学、材料科学等々は全て物質科学を基礎としているので、放射光は、物質科学のみならず、自然科学全般にとって必要な「正見ツール」だと言えます。
物質は光の「影」のようなものであり、「光」と「影」の相互作用(運動量、角運動量、エネルギーの授受)を通して、「光」と「影」がお互いを認識し合うことが、放射光実験です。したがって、放射光実験を通して「影」に関する正しい知見を得るには、光そのもの関する正しい知識、光を発生する光源に関する正しい知識、そして、光を取り扱う光学系や検出器系に関する正しい知識が必要です。また、放射光実験で扱う「影」は多種多様であり、幅広い物質科学における知識も必要になってきます。一朝一夕にこれらの知識を習得することはできませんが、放射光科学は、専門性と学際性の両面を持ち合わせた分野であり、全身全霊で挑戦するに値する、魅力的な分野です。
SPring-8夏の学校では、座学と実習を通して、皆さんが、放射光実験に必要な上記に関する知識と経験を習得することを目的としています。さらに、SPring-8夏の学校での講師や参加者との議論や交流を通して、コミュニケーション力を高め、親睦を深めて貰いたいと願っています。
多くの学生諸君の入校を期待しています。
東京大学 放射光連携機構 機構長
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 教授
雨宮慶幸
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