第25回SPring-8夏の学校

校長からのメッセージ
放射光は、人類にとって最も制御可能な光といっても過言ではないでしょう。近年では、世界中で放射光施設が建設され、光科学の基盤として利用されるようになりました。SPring-8は放射光施設開発当初より世界をリードし、赤外光からX線まで、とても安定に稼働する優れた放射光施設として知られていますす。それ故、測定法によっては、試料を置けば簡単に計測ができるようになりました。もちろん、そのためには、光を制御し、自在に使いこなすための知恵が必要で、SPring-8には、様々な工夫や技術が集約されているのです。
「SPring-8夏の学校」では、皆さんに放射光を使った様々な測定を修得していただくだけでなく、放射光の発生原理から、発生光の制御、試料への照射方法、計測・検出方法に至るまで、包括的かつ系統的に学ぶ機会を提供します。SPring-8に詰まった知恵・工夫・技術を学びとることができるでしょう。ところで、放射光利用は既に世界にある程度普及したのに、今になっても、そもそもの光の発生原理からの包括な内容を学ぶための学校を敢えて現地で開くのでしょうか。それは、光源そのものもさらに発展する可能性があるからと言っていいでしょう。国内では昨年度より仙台でNanoTerasuが稼働を始め、この3月より共用開始となりました。さらに、数年後には、SPring-8は“究極”の制御を目指して、SPring-8-IIに進化します。まさに、皆さんは、これらの進化を目の当たりにできる世代なのです。光源が高度化すれば、新計測法が生まれる可能性もあります。いや、皆さんが新手法を生み出すのです。この夏の学校で、より密に、実際に装置を観て触って、研究者の生の声を聴いて、まさに放射光を肌で感じとることができます。これにより、皆さんの感覚が益々研ぎ澄まされて、新しいアイデアが生まれるきっかけになってくれることを大いに期待しています。
もう一つ重要なことがあります。それは、人同士の距離を縮める、すなわち、良き仲間を作ることです。分野が異なり、地域も異なる学生さんたちが、高輝度放射光という共通の興味にひかれて、SPring-8に集うこの機会をとても大切に考えています。今年度も、スタッフともども、可能な限りの「光」を題材にした企画を考えています。ご期待ください。
それでは、志高き多くの学生の皆さまの入校をお待ちしています。
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令和7年4月吉日 第25回 SPring-8夏の学校 校長 兵庫県立大学 大学院理学研究科 教授 学長特別補佐(放射光担当) 田中 義人 |
SPring-8夏の学校とは何か?
SPring-8は世界トップレベルの高輝度X線が利用できる大型放射光施設です。SPring-8では、物質科学・エネルギー科学・生命科学・環境科学・素粒子物理などの幅広い研究活動が行われており、基礎科学から産業応用にまで至る多くの分野で成果が生み出されています。 また、キャンパス内ではX線自由電子レーザー(XFEL)施設SACLAも稼働しており、最先端の研究が行われています。
『SPring-8夏の学校』は、大学院修士(博士前期)課程の学生を対象に、次世代の放射光利用研究者の発掘と育成を目的として2001年より毎年開校され、今年で25回目となります。SPring-8で活躍する最前線の研究者による講義と実習を組み合わせて行うことにより、放射光の原理と利用研究の基礎を学ぶと共に、放射光を使う実習によって最先端の実験を体験し、またSACLAについても学ぶことができるようカリキュラムが準備されています。
概要
主催: | 兵庫県立大学理学部・大学院理学研究科、関西学院大学理学部・工学部・生命環境学部・大学院理工学研究科、岡山大学、大阪大学光科学連携センター・蛋白質研究所・核物理研究センター、茨城大学大学院理工学研究科、東京大学シンクロトロン放射光連携研究機構、島根大学、理化学研究所 放射光科学研究センター、日本原子力研究開発機構 物質科学研究センター、量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所、(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI) |
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後援: | 特定放射光施設ユーザー協同体(SpRUC) |
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開催日程: | 2025年7月6日(日)- 9日(水) スケジュール ![]() |
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開催場所: | 大型放射光施設SPring-8 〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1 (播磨科学公園都市) http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/access/ |
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カリキュラム概要: | 講義概要(7科目) 実習概要(26本のビームライン実習の内2科目選択) |
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レポート提出: | 夏の学校終了後に講義7科目の内2科目、実習2科目の内1科目、合計3科目を選択してレポートを提出していただきます。 |
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参加費: | 無料(但し宿泊費・交通費・食費は自己負担) |
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定員: | 80名程度 定員以上の申し込みがあった場合、登録内容をもとに選考させていただきます。 |
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参加対象: | ■ 大学院修士(博士前期)課程の学生 (人数に余裕があれば学部4年生等も受け入れます) ■ 参加に際してはSPring-8における放射線業務従事者等の登録手続きが必要です。 ■ 主催大学の推薦枠あり*以下参照 |
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参加登録: | WebでのOn-line登録による申し込みとなります。4月初旬募集開始予定です。募集開始となりましたら本ページにてご案内します。 |
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参加登録 受付期間: | 4月初旬募集開始予定です。募集開始となりましたら本ページでご案内します。 (2025年4月7日(月) 〜 5月14日(水)12時まで) |
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参加についての注意点: | *** 参加に際しては必ず所属研究室の教官の許可を得てください *** ①夏の学校ビームライン実習に参加するためには、SPring-8における放射線業務従事者等の登録手続きが必要です。所属機関に放射線取扱主任者がいる場合といない場合で手続き方法が異なりますので、事前の確認をお願いします。 また、いずれの場合も電離放射線健康診断の受診等、お手続きに時間を要する場合がありますので、予め所属機関にて必要な手続きをご確認ください。 【参考:国立研究開発法人理化学研究所 播磨事業所 安全管理室 放射線管理受付】 ②夏の学校開催期間中の怪我の補償、対人賠償・対物賠償等に備え、参加者は所属大学において「学生教育研究災害傷害保険」および「学研災付帯賠償責任保険」、 または これらと同等の保険に加入していることが必須です。詳細につきましては、在学中の大学窓口でご確認ください。 ③夏の学校開催期間中、SPring-8内の宿泊施設はツイン、シングルを選択していただくことが可能です。参加登録の際にお知らせください。遠方からお越しの場合は開校日前日からの宿泊をお勧めします。 <ご利用料金> シングル:(2,000円/日)、ツイン:ルームチャージ方式(3,000円/日(1室)) ④講義資料をダウンロードしたノートパソコンまたはタブレット端末をお持ちください。 |
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*主催大学の推薦について: | 主催大学からの推薦については各大学の下記担当教官にお問い合わせください。
兵庫県立大学 理学研究科、理学部4年生(大講座横断プログラムを履修する場合に限る)(科目名:放射光特別実習)、関西学院大学 大学院理工学研究科(科目名:物理学特殊講義IV、ナノ物性特殊講義II)、岡山大学 大学院自然科学研究科(科目名:放射光科学実習)、茨城大学 大学院理工学研究科(科目名:SPring-8特別実習)では、スクール終了後に提出されたレポートを履修単位として認定する際の採点対象とします。詳しくは各大学の担当教官にお問い合わせください。 |
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受講証明書: | 校長名での受講証明書の発行が可能です。必要な方は事務局までお申し出ください。 |
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参加者の声: | 第24回(2024年度)の参加者アンケートより![]() |
SPring-8秋の学校について
日程や放射線業務従事者登録に問題があってSPring-8夏の学校の参加が困難な方は、SPring-8秋の学校(9月開催予定)への参加についてもご検討下さい。
7月頃に参加募集を開始する予定です。昨年のSPring-8秋の学校開催要領は以下のようになっています。
第8回SPring-8秋の学校2024
問い合わせ先
SPring-8夏の学校事務局 公益財団法人高輝度光科学研究センター 利用推進部 辻本・松末 |
e-mail:2025summerschool@spring8.or.jp |
TEL: 0791-58-2785, FAX: 0791-58-2786 |
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